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弱虫ペダルRIDE387「2人のスプリンター」チャンピオン11号の感想

チャンピオン感想

弱虫ペダル(43)(少年チャンピオン・コミックス)

 

週刊少年チャンピオン連載中の渡辺航先生原作「弱虫ペダル」の感想です。
ネタバレありです。
今回はセンターカラーで、総北2年生3人がバレンタインチョコをもらっているところ。
そういや実際の日にちはバレンタインが近いんでした。

大量にもらっている「チョコは量だ」の鳴子と丁寧な包装にお手紙がついている「チョコは質だ」な今泉。
可愛い包装のチョコレートに「ありがとうございます」とうれしそうな坂道。

今泉はファンクラブあるしいっぱいもらってるイメージあるんですけど、あれ??
鳴子もまあモテるとは思いますが、彼がもらうのはどうも「義理チョコ」イメージがあるんですけど、どうなんですかね。

某テニス漫画では、今年は「バレンタインチョコ」をキャラクターに贈るのが解禁になりましたが、ペダルはどうなんでしょうね。
渡辺先生の元にはキャラクターあてのチョコが大量に届きそうなイメージありますが(笑)

さすがの山神様も某キングほどのチョコはないのかな??
でも一番もらいそうなのは東堂だと思うんですよね。。

まあ、某テニスのバレンタインチョコはある種「イベント」となっていますので、それをペダルでもやってくれとは言いませんよ。
本当、あれは「お祭り」ですから。
キャラクターとのバレンタインは他にも楽しみ方あると思うので、そうした楽しみ方でいいと思いますよ。

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総北を追い越して進む熊本台一。
総北の追走がないことを確認する熊本台一の岩崎。
完全に振り切ったことを考えた井瀬。

昨年といい、今年とねばる総北に敬意をあらわしつつも、自分たちを追いかけてこない『総北はここで終わり』と考える井瀬。

「追いかけてこんちゅうことは 総北は完全に戦意喪失 このレースはもうあきらめたばい!!」

はい、「後で追い抜かれますフラグ」立てちゃいました!(笑)
熊台が追いついたときの総北の状況を考えて、追いついてこないことを見たら、総北はレースをあきらめたとみるのはまあ正しいと言えば正しい。

でも、井瀬くん、自分で「去年もしつこかったばってん、今年もようねばりよった」って言ってるんですよ。

その粘りのチームである総北が『本当に諦めているのか』というのを軽く見ている感じですね。
総北に追い越されたらどうするんだろう??

さて、「諦めた」と言われた総北。
坂道の「青八木と鏑木が追いついてくるかも」との言葉に驚く手嶋と今泉。
びっくり顔の2人に坂道もまだ自分の想像だけですけどと慌てて言う。

「先頭に遅れていることが 後ろに近づいてるってこと 考えもしなかった」
「遅れていることが後ろとの合流の可能性を上げてることになってるなんて」

手嶋もその考えにはさすがに行きついていなかった。
その坂道の「可能性の話」に思わず後ろを見る手嶋だが、当然のことながらそこに人は来ていない。

手嶋は、今はレース中だと、「キャプテンとして非情でなければならない」と自身の心を引き締めなおす。

今は先頭を追っているということに変わりない。
そして青八木と鏑木を置いていくという決断をした、それゆえに2人を待つことはしない。
全力で前を追うことが、今の総北のオーダー。

「全員、全力で回せ!!なんとしても箱学と京伏に追いつくんだ!!」
そういう手嶋のオーダーに笑顔で「はい!!」と返事する小野田に手嶋も今泉もびっくり。

「小野田・・また笑ってる!?」

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坂道と先頭を変わる手嶋。
それでも笑顔の坂道に手嶋は

「おいしいもんでも食ったか!? なんで笑ってる!! 俺は全力で前追うつったんだぞ!!」

坂道は離脱する青八木が「必ず戻る」と言ったこと、手嶋が「『8コ目に希望がある』と言ったこと」を手嶋に伝える。
「つまんねーこと憶えてるんじゃねえよ」という手嶋に坂道は青八木たちは7個の難関を突破して自分たちに向かってきていると思うと言う。

そんな坂道の考えは楽天的すぎると否定する手嶋。
自分たち3人は全力で走っているのにどうやって追いつくのかと。
だが、坂道は

「きっと山では大変だったと思います すごく遅れてしまったと思います。
「けれどこのコースは山頂のトンネルをぬけてからずっとずっと」
「下り基調の平坦道です」
「きっと追いつく気がするんです だってお2人は」

「スプリンターですから」

この、「スプリンターですから」という坂道の言葉は、次のページをめくったところに坂道のアップがページの3分の1あって、残りを見開きで、2人のスプリンターが走っている後ろ姿が描かれています。
渡辺先生はこういう盛り上げる描き方がすごくうまいよなあとつくづく思います。

絶望からの希望の描写が坂道の笑顔とともに描かれているのを見て、繋いで繋いでいく総北の「細い希望の糸」がまだまだ繋がっていて大丈夫というのが、胸にグッとくるんですよ。

さて、猛スピードで走る青八木と鏑木。
観客から「すっごい速い!」「昨日スプリント争った2人だ」と声が聞こえてくる。
そんな中でも安定の鏑木一差、(一応高校1年生)は

「速い、速いって聞こえるんすけど、フツーですよね?これくらい」
「オレ スプリンターじゃなくてオールラウンダーなのに」

・・・うん、無事に気力も復活しているようでよかったよ、一差くん。
安定の勘違いっぷりも復活しているよ。
青八木先輩も

「・・・・・そうだな」

じゃないから!
まあこの状況でいろいろ言っても意味がないから一言で済ませてる青八木も青八木ですけどね。
青八木と一差を見ていると、昨年の田所と鳴子の凸凹コンビなスプリンターを思い出します。
スプリンターの1年と3年生って「総北のお笑い担当」を引き受けるコンビなのでしょうか??

手嶋は小野田の言葉に再び後ろを振り返るが、まだその姿は見えない。
いや、来るはずがない、だって自分は青八木と鏑木を切ったから。
気持ちを強くもたなくては、後ろへ願いを託すのは自分の心が揺らぎ、緩んでる証拠。

振り向かずに走る手嶋。ペースを上げて前に追いつくために走る手嶋の頭によぎるのは青八木のこと。

「マジメで無口で後輩想いで」
「でも もう切った。 あいつは来ない!!」

そう思って走る手嶋たちに沿道の観客たちも応援する。
その観客たちから聞こえてきたのが
「うしろから追走きてるぞ」
「2人だ」

2人という言葉に動揺する手嶋だが、どこがのチームが熊本台一のように追ってきているだけだと自分の気持ちを振り払う手嶋。
でも、小野田と今泉が振り向いたその先には。。。

「手嶋さん、振りむいてください」

坂道の言葉に振り返る手嶋。
その脳裏には1年生の時にサポートをしていたときのことが思い出された。

その時に、青八木とともに3年生になるまでにはなんとかインターハイに出ようと誓いあった夜。

「俺がクライマーでおまえがスプリンターになってて・・・なんてな」
「・・・その時は俺が山まで引いてやる」

そうお互い言っていた手嶋と青八木。
その願いが、とても小さな願いが、まさか叶うなんて。

追いついてきた青八木と鏑木。
坂道に確認するように手嶋は振り返る。

「総北の黄色いジャージのお2人で」

間違いなく、2人が上がってきた。
「どうしてお前はいつもいつも オレピンチの時に限って」
「助けに来るんだよ!!」

繋がった小さな希望。
低かった可能性。
それでも青八木と鏑木は、手嶋達に追いついた。
常に総北はギリギリの戦いをしていますが、その希望と可能性を信じて進んでいると、大逆転の可能性へと繋がっていく。

5人が揃うということは、平坦をスプリンターの2人で引っ張っていき、まずは熊本台一を追い越し、先頭にいる鳴子に追いつく算段ができた。
ここまできて、今泉が落ち込んだままということはないと思いますが、彼がどう思って、浮上していくかも注目していきたいですね。

前回RIDE386「遅れる総北」感想はこちら
次回RIDE388「青八木一」感想はこちら

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