週刊少年チャンピオン連載中の渡辺航先生原作「弱虫ペダル」の感想です。
ネタバレありです。
登場人物がタイトルになるのは久しぶりですね。
タイトルになった人物について深く語られる話になるのかなあという予感。
じわじわと総北のターンとなりつつあるので、今週も楽しみです。
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手嶋のモノローグから始まる。
『希望はずいぶん前に捨てた なのに どうして おまえはいつもそうやって オレがピンチの時に限って助けに来るんだ』
ついに先を走っていた3人に追いついた青八木と鏑木。
「バカを連れてもう一度 戻ったぞ純太」
このときの青八木の表情はいつもの淡々とした表情。
青八木はどこか『仕事人』風なイメージがありますが、それを見事に表しているというか、どんなときでも冷静で、変わらない。
やってきたスプリンター2人にびっくり顔の今泉、笑顔でいっぱいの小野田、涙を流す手嶋。
「見えるよ、小野田 オレにも・・見慣れたあの黄色いジャージが 絶対に戻ってはこないと思った」
「チームメイト・・・だ・・・」
『わずかばかりの希望』
本当に可能性の薄い中、口に出していた『小さな想い』
そうした想いが、あがいたり、もがく中で不意に叶う、そういうもんなんだと手嶋は思った。
手嶋の総北自転車部での3年間は常に青八木が隣にいて、手嶋がくじけそうになってしまう時には青八木が前向きな言葉や手嶋を信じている言葉を言ってくれた。
寡黙な青八木だから、彼がぼそっと話す言葉にはとても重みがある。
その重みをよくわかっているのが手嶋。
そんな青八木が、『必ず戻る』という言葉通り、チームメイトを連れて戻ってきた。
一方のスプリンター2人。
鏑木はチームが見えてきたことでテンションが上がる。
「なんかすげえ なつかしいす!! アガる!!」
こんだけテンション上がっていれば、体調不良も収まったかな?
テンション高い一差に対して、やはり冷静な青八木。
結構、一差の扱いの上手い青八木くんなので、この調子でずっと来ていたんだろうな。
ニヤッと笑う青八木に手嶋も笑顔を見せる。
青八木は鏑木の背中を押して、『前に行け』と先を指さす。
笑顔で、手を振る坂道の元へ走っていく鏑木、その後ろへ続く青八木。
『青八木 オレとおまえのチーム2人は まだこのインターハイを走れるんだな』
ついに合流した青八木と一差。
元気な鏑木に手嶋も「元気にしてんのに遅れてんじゃねーよ」とどつきつつ、一方の一差は「さーせん 今は元気なんですけどはじめの方ちょっと・・」と正直に言ってる。
5人揃った総北に今泉もこの小さな奇跡が、いまだ信じられないといった表情。
「このギリギリの状況で 5人になった 小野田が言った通りに・・・」
ポキ泉くん状態の今泉、ここで気持ち復活しなきゃエース失格だぞ!
去年のレースで信じることの大切さを学んでいたはずなんですけどね、まだまだだな。
2日目のゴールスプリントは、今泉が出そうなフラグも着々と立ちつつある気配ですがさて?
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鏑木が復活できた理由は、コースの途中で古賀が背中を押してくれたからだと手嶋に話す。
そんな鏑木に坂道は、一番感謝なのは青八木だと一差に告げるが、当の鏑木は相変わらず「青八木は千切られて落ちてきた」と思い込んでいる。
仕方ないから協力して戻ってきたという鏑木だが、
「青八木さんは鏑木くんを救出するために1人でチームを離れたんだよ」
坂道の言葉に思わず耳の穴をホジホジして自分の聞いた言葉が間違いないかを確かめる一差。
「手嶋さんは止めたけど必ず連れて戻るって言って離れたんだよ」
「え!? マ マジメな話すか!? それ!!」
確かめるように青八木を振り返り「マジすか?」と尋ねる一差にコクッとうなずく青八木。
「な 何で言わなかったんですか・・・」
「何度も言った」
「だ・・・だったら 一番あざすじゃないっすか!」
「(コク)」
これだから『鏑木一差はアホの子』って言われちゃうんだよ。
坂道にも今気づいたのと指摘されちゃうし、しかも結構失礼なこと連発していたし。
「あざす」で、「さーせん」な状態にアワアワな一差です。
しかし、あれだけ失礼なこと言われてもほぼ気にしていないと言うか「こいつはアホだし、しょうがない」と大きな心を持った青八木一副主将は半端ないな。
青八木さんが卒業したら、誰が一差の手綱をひくんだろ?
手嶋は左手を出す。その左手に向かって右手を差し出す青八木。
離れるときに解散したチーム2人だが、またこうして会えた。
「戻ってきたぞ 純太」
「ああ 俺も心のどこかでこうなることを信じていたよ青八木一!! 戻ってきてくれてありがとよ!!」
5人揃ったことで総北も再び加速態勢に入る。
先頭には箱根学園と京都伏見、その2校について1人走っている鳴子。
総北のすぐ前には、熊本台一が走っている。
「スプリンターは前に出ろ!! 総北は今から加速する!! 意志をひとつにして先頭に追い付く!!」
青八木が先頭に立ち、酸素音速で加速する。
ついに総北の反撃開始なるか!
一方、先頭にいる箱根学園。
平坦が終わったらもうすぐ山に入る。
「来るよね 坂道くん」
2日目の山岳ステージでの坂道との勝負を待ち望む真波。
2日目はいよいよ中盤、山岳ステージへ!
昨年よりは割と早く総北は合流できたのではないでしょうか?
まずは熊本台一との勝負を経て、先頭との合流。
京都伏見の御堂筋は、まさか総北が去年と同じように合流すると思っていないと思っているふしがあったので、5人が上がってきたらまた「ベンジョバエ」とか悪態つきそうです。
去年の2日目の山岳ステージは御堂筋のワンサイドゲームだったけど、今年はそうもいかなそうな感じ。
総北が登ってきたら、坂道、真波、そして御堂筋が勝負にでるかも?
山岳ステージのゴールには「あの人」も待っていることですしね。
でもここで、坂道と真波が勝負をしてしまうと3日目の盛り上がりがどうなのかなという心配もあります。
2日目中盤、果たしてどんなレースが待っているんでしょうか。
前回RIDE387「2人のスプリンター」感想はこちら
次回RIDE389「冬の約束」感想はこちら
44巻は3月8日に発売、表紙は泉田塔一郎
弱虫ペダル(44): 少年チャンピオン・コミックス
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