週刊少年チャンピオン連載中の渡辺航先生原作「弱虫ペダル」の感想です。
ネタバレありです。
2日目スプリントの結果が出て、1人、先頭を走る箱根学園と京都伏見に張り付いている鳴子。
しばらく総北のターンはなかったのですが、果たして?
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栃木県から始まったインターハイは、スプリントラインを経て、群馬県沼田市へ入っている。
日光市から始まっていた国道120号線から、沼田の市街地を抜けて、利根川を渡るとそこは国道17号線に入ってしばらく南下していく平坦動画続く。
が、それが終われば山へ入ってしまう。
なんとか、総北に追いついてほしいと思う鳴子だが、それでも先頭を行く箱学と京伏から離れないようついていく。
そんな鳴子を振り払おうとするように、京伏は鳴子が自分たちのチームを風よけに入らないようにして、ラインをずらして動く。
「こうやって はりついた敵を地味に疲労させる技や」
「こういう地味な攻撃 地味に足にくんねん」
まだ鳴子の脚は限界にきているわけではないですが、敵を振るい落とすなら遠慮しない京都伏見らしい攻撃ともいえます。
でも、なんとか手嶋たちが追いついてきてくれたら・・そう願いながら走る鳴子。
その鳴子や先頭集団に追いつこうとしている手嶋、今泉、小野田。
先頭で引っ張っていた手嶋から変わる坂道。
「なんとか、なんとか前に追いつきます!!」
と、必死にペダルを回す坂道。
「最悪の状況だ 先頭との差はかなりひらいている」
「鳴子たちは相当先にいる 何とか追いつきたいが向こうは6+6+1人で13人」
「こっちは3人 そのうち2人は平坦苦手なクライマー」
総北は給水所を経ていて、マネージャーの幹から知らされた先頭との差は「5分10秒」
「だ だ 大丈夫です!!き きっと 追いつけます 追いついてください 総北う!!!!」
杉元はほぼ涙目になって手嶋達を先へ送った。
そんな杉元の様子を見て手嶋自身も1・2年生時に補給をしていたメンバーとしてそこにいたことを思い出す。
泣きそうに、いやほとんど泣いていた杉元。
「チームが待っても待っても来ないてのは」
「ホントに泣きそうになるんだ!!」
昨年の神奈川インターハイでもスプリントライン過ぎた後、田所と小野田がいない4人で給水所にきていたけど、その時も箱学と京伏に先に行かれていた。
手嶋はそれを思い出していたのかもしれませんね。
けど、絶望的ともいえる状況だけど何とかしなくては、そう考える手嶋達総北へ追走する学校が。
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総北の後ろへ忍び寄るかのようにやってきたのは熊本代表の「熊本台一」
今年も熊本はこの学校が代表校だったんですね。
スプリントはあえて泳がせて、遅れて集団から飛び出して、6人全員で追いついてきた熊本台一。
今年の主将は昨年のインターハイに出場していた井瀬。
「今年の熊台は賢かばい!! あえて後手に回って オイたちはまとまって6人で先頭に追い付くとたい」
慌てて飛び出したら今の総北のようにバラバラになるだけと言う井瀬。
坂道は井瀬を見て、去年田浦と一緒に走っていた人ですよねと声をかける。
なんせ、去年と雰囲気が全然変わっているから、そういいたくなる気持ちもわかります。
井瀬は、昨年のインターハイを教訓にして、昨年の主将の田浦から部を預かり、このインターハイに臨んできた。
後輩たちから「肥後の鬼軍曹」と呼ばれているほどの成長と強さを感じます。
手嶋は、井瀬に協調して先頭まで行かないかと声をかける。
ロードレースの集団は人数が多ければ多いほど、スピードが上がる。
協調すれば、先頭に追い付く可能性があがる、そう考えて手嶋は声をかけたのだが。
「言うたやろうもん 去年のつらい目は て、オイたちは もう協調はコリゴリたい」
昨年の神奈川インターハイ3日目の広島呉工業の協調騒ぎは、こうしてほかの学校に深い爪痕を残しているんですね。
そういえば、広島代表が今のところ全然出てきてませんが、さて??
そして井瀬は総北へ絶望する知らせを伝える。
「うしろの大集団はじわじわ速度を上げてきよる おまえたち 今のその速度で走りよったら」
「前どころかうしろの集団につかまるばい!!」
その言葉に今泉はここまで落ちていたのかと、自分の判断はやはり間違っていたとさらに絶望する。
手嶋も、決してあきらめるつもりはなかったが、そこまで後ろと差が縮まっているのかと。
「オレたちは鳴子1人を残して このままレースを・・・」
希望がついえてしまったのかと感じる手嶋と今泉に対して、なぜか笑顔になる坂道。
そんな坂道から沸き上がったプレッシャーに驚く手嶋と今泉。
手嶋は坂道にどうしたと声をかける。
坂道もこの状況は笑っている場合ではないことはわかっているんだけど、でも、ある想像をすると笑顔になってしまうと言う。
「熊台の方がうしろの集団が近いと言っていました。ということは」
「先ほど、審判者のボードで『集団より前に2人走ってる』ってあったので もしかしてありえるのかな・・・って」
「青八木さんと鏑木くんがもう一度ボクらに追いついて走るってことが 5人で走ったらきっと速いだろうなって」
ヒメの奇跡が起きるのか?
そしてこの状況、去年の熊本台一は、遅れて走っていた田所と坂道をあおって、山に入ったところで追い抜かれました。
去年と状況は多少変わっても、『熊台からの煽り→5人揃う→熊台追い抜く→鳴子に追いつく』という展開は十分ありますね。
気になるのは地味に足に影響が来ている鳴子が、ゴールスプリント時に行けるのか?
2日目は今泉が出るのか、その際のアシストは誰になるのか?
まあいろいろと気になることはありますね。
というか、山岳ステージで坂道は真波と勝負できるのか?
山岳ステージはむしろ真波と御堂筋の勝負になりそうですが果たして??
44巻は3月に発売
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